せきしゅう さわのごう いわみぎんざんかいどう ここのかいちじゅく


8月の花

オニユリ 千原八神線の道路脇に咲いていました。花の形や色から鬼を連想させることから付いた名前。コオニユリはむかごが付かない。根茎は『ユリネ』として食用になり、てんぷら・蒸し物・卵とじなど多くの料理で楽しめます。花は主としてつぼみを、酢の物・和え物・漬物などに用います。また咳止め・解熱などに利きます。
臭木(くさぎ) 一寸名前が分かりません。でも、木全体にきれいな花が咲きます。

8月25日、TOMMYさんの情報より
くまつづら科。葉をもむと独特の臭気がするので付いた名前。葉の臭さが強調される余り、花が発散するユリに似た芳香には、気付かれにくいようです。花もまた実もとっても美しく、臭いだけではないのですが・・・・。実は瑠璃色でよく目立ち、鳥の好物らしく、鳥がよく来る木の実は直ぐに無くなってしまう。
百日草
(ひゃくにちそう)
菊科。メキシコ高原原産。強い日照と高温多湿を好み、花持がよく初夏から晩秋まで咲く。
みそはぎ 『みそぎはぎ』を略したもので、『みそぎ』は水を注いで悪魔をはらうこと、『はぎ」は『萩』のことです。盆に仏花として供える。あぜ道などの湿ったところに咲く。
いたどり タデ科。春先の新芽は、昔の子供たちにとっては『たじっぽー』あるいは『かじっぽー』と言って一寸したおやつでした。皮を剥いて塩を一寸付けて、かじったものです。
犬菊芋
(いぬきくいも)
7〜8月に開花するのが『犬菊芋』、9〜10月に開花するのが『菊芋』です。当地では、『盆花』と言っていたような記憶があります。菊芋の根の先端は、多量の糖分を含んだ芋状となる。昔は酢漬けにして、冬場の食料とした地方もあったようです。
(くず) マメ科。秋の7草の一つ。当地では『ぐずんば』と言って植林地などの厄介者です。根茎は肥大化し1m以上にも成り、多量の澱粉を含み『葛粉』になります。新芽は、ひたし・和え物・てんぷらなどに利用する。花は、てんぷら。酢の物・花飯などにし、また塩漬けにして葛花茶として、好い香りを楽しむことも出来ます。
黄花コスモス メキシコ原産。葉がコスモスより太くぎざぎざしている。似たような花で『金鶏菊』がありますが、これは5月中旬から8月始めまでが開花期で、また蕾がまん丸です。上石原の藤原syuujiさん宅庭先にさいていました。
花虎の尾
(はなとらのお)
しそ科。大正時代にアメリカより渡来。学名は、茎が角ばっていて花が虎の尾に似ているから「角虎の尾」。そして花が美しいので「花虎の尾」になった。山野に「虎の尾」といって白花がある。
 
(はぎ マメ科。秋の七草のひとつ。地上部は一部を残して枯れ死するため、毎年新しい芽を出すことから「はえぎ(生え芽)」となり「はぎ」に変化した名前です。春の彼岸に食べるものを「ぼた餅」、秋の彼岸に食べるものを「おはぎ」と言いますが同じもので、春を代表する花の「牡丹」、秋を代表する花の「萩」にちなんでで付いたようです。
鳳仙花
(ほうせんか)
釣船草科。インド近辺原産で1500年ごろに渡来。花を鳳凰に見立てた中国名。洋名「インパチェンス」はラテン語で「我慢できない」から来ており、実は熟してくるとはじき出される。
 
藪蘭
(やぶらん)
ユリ科。別名「山菅」とも言う。日陰に生え、美しい紫の花を咲かせ黒い実を付ける。葉っぱに斑入りのものもある。
アメリカ芙容
(あめりかふよう)
葵科。アメリカ版の芙容で、アラバマ地方原産。色は濃い赤とピンクがあり、真夏に元気に咲きます。別名「草芙容」とも言います。
 
初雪草
(はつゆきそう)
灯台草科。北アメリカ原産。花は目立たないが、周りの部分が白っぽくなって、まるで雪をかぶったようなので付いた名前。三反谷の添谷masaoさん宅庭先に植栽されています。
夏スミレ
(トレニア)
ゴマノハグサ科。他には余り無い形の花を、夏から秋に咲かせます。草丈は余り高くならず、自然に枝分かれしてこんもりとまとまります。こぼれ種で毎年よく芽生えます。
(ニラ) ユリ科ネギ属。アジア原産でかなり昔に渡来。独特の臭気があることから「におい嫌う」が変化して付いた名前。ネギの一種で、ビタミンAとカロチンを多く含み、消化を助け風邪の予防効果もある。豆・ラッキョウ・ネギ・わさびとニラで五菜と言う。
 
女郎花
(おみなえし)
女郎花科。女(おみな)をヘス(美女を圧倒する)程の美しい花から付いた。もち米で炊くご飯(おこわ)の事を「男飯」と言い、、「粟飯」の事を「女飯」と言いますが、花が粟粒のように黄色く粒粒していることから、「女飯(おみなめし)」がへ変化して付いた名前との説もある。「男朗花(おとこえし)」と言う花も有り、女郎花に比べて多毛で剛健なことから付いた名前。白花です。
 
白粉花
(おしろいばな)
白粉花科。南米ペルー原産。江戸時代に渡来。熟した硬い種を潰すと、「白粉」のような白い粉が出てくるから付いた名前で、名付け親は江戸時代の博物学者の貝原益軒です。夕方頃に活動する昆虫は多彩な色で引き付け、夜活動する昆虫は香りで引き付ける」。別名「夕化粧」と言い、午後4時頃から咲く。咲き分けもあるが、単色もあります。
マツヨイグサ
(月見草、宵待ち草)
赤花科マツヨイグサ属。北アメリカ原産。夕方、宵になるのを待つようにして花が咲く。花は萎むと橙色になる。オオマツヨイグサ・メマツヨイグサは橙色にならない。若芽・若葉はゆでた後水にさらし、和え物・汁の実・煮物などにします。若根は、きんぴらに出来ます。花料理は絶品です。てんぷらには、蕾・花どちらも生けます。甘くて口の中でトロリと溶けます。蕾の甘酢和えも絶品です。また寒天寄せ・サラダの花盛も綺麗です。また薬効としては、種・乾燥した根が知られております。種の脂肪には、動脈硬化の予防に有効なリノール酸などを多く含んでいます。乾燥した種は、昔から風邪に因る喉の痛みを和らげるために用い,また健胃・整腸・下痢止めとしても利用されています。
メマツヨイグサ 赤花科。北アメリカ原産。小さなマツヨイグサの意味。茎上部の葉の脇から径2〜5cm.の黄色い4花弁を咲かせる。花は萎んでも橙色にならない。
朝鮮朝顔
(ダツラ)
茄子科。アメリカ・メキシコ原産。強い芳香があり、大きいラッパ型の白花を上向きに咲かせる。似たような花で「エンゼルトランペット」は、下向きに花を咲かせる。干した葉は、喘息の薬にするというが種とともに猛毒。花岡青洲が麻酔薬として使ったことで有名。西の原の渡辺sueoさん宅庭先に咲いていました。
ヒヨドリバナ 菊科。ヒヨドリの泣く頃咲くから付いた名前。葉は長さ10〜18cm.の長楕円形で、フジバカマと違って3裂しない。歯の上部の枝先に、白色〜帯紫色の頭花を多数咲かせる。
独活(うど うこぎ科タラノキ属。風のないのに動くように見えるので「うごく」から変化した名前。本来は「生土」の意味で、土から芽が持ち上がるように出てくる事を表した名前。若芽は香りがよく生食やサラダにしますが、花が咲く頃には2m余りになり食用にならず(されず)、大きいばかりで役に立たないと言う意味で『ウドの大木』と言うことわざがある。若芽の他茎・皮・葉は油いためかきんぴらにすると逸品です。
 
ジンジャー 生姜科。インド原産。白花がベーシックなもので、改良によりオレンジ・黄色などが作出された。ジンジャーは生姜の英名で、白いユリのような花の様子から『ジンジャーリリー』と呼ばれ、次第に『ジンジャー』に短縮された。
 
カラムシ
(むしお)
イラクサ科で麻の一種。茎(幹)を蒸して繊維をとることから付いた名前。当地では『むしお』と呼んでいる。福島県大沼郡昭和村では、『からむし』を畑で栽培し繊維をとり『からむし織り』を特産品として生産している。
ヌルデ(5倍子 漆科。漆やハゼほどはかぶれない。実はカリ塩という塩分を含み、台湾の先住民や日本の山間部では、これを塩の代用にしていた頃もあったようだ。木の葉に虫が寄生して出来た虫こぶを『5倍子(ふし)』と言い、其処から別名『5倍子の木』とも言う。
 
たら ウコギ科。伐採地や新しい林道脇に好んで育ち、どこからともなく種が飛んできてあっという間にに大小の集団を作って群生する。若芽は三歳の女王と言われ珍重されている。焼き物・浸し物・和え物・汁の実などたくさんの調理方法がありますが、一番人気があるのはてんぷらでしょう。油炒めしてわさび醤油を掛けたものも逸品です。樹皮を乾燥させた物は、糖尿病・肝臓病/腎臓病・胃腸病に良いとされている。葉は煎じて虫歯予防・健胃剤に用いる。その他、高血圧抑制・胃がん予防・体力増強・神経痛・リュウマチに効果があるそうです。
 
ツルボ ユリ科。スルボとも呼ばれ、またサンダイガサとも呼ばれておりこれは、若い花穂の形が大名行列に使われた参内傘に似ているからです。春に一度葉を出し夏には枯れてその後花茎を出し、その先に淡紫色で穂のような形の花を付けます。たまに白花もあります。
 
高砂百合 百合科百合属。横向きに咲き、花の形は鉄砲の形に似ており、別名『細葉鉄砲百合』と言う。葉は細い。葉が太くて似た花は『鉄砲百合』という。
コアカソ
(子赤麻)
イラクサ科カラムシ属。茎・葉柄が赤みを帯び、茎の繊維から麻に似た布地を作ることから『赤麻』と言い、変化した名前。『アカソ』と言う名前のものがあるが、これは葉の先端が3裂する。
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